2−4 ボーリング資料に基づく地盤特性


 (1)ボーリング位置

 盛岡市域では、主として構造物基盤の調査を目的としたボーリング調査が多数の地点で実施されている。ボーリング調査からは、通常、土質区分・地下水位・1〜2m間隔でのN値等の地盤情報が得られるので、これらを収集し本地域の地盤特性について検討した。図2−10に岩手大学構内で実施されたボーリング結果を例として示す。

 収集されたボーリング資料は498地点である。資料は盛岡市を中心とする地質・ボーリング関連会社および官公庁の協力を得て提供していただいたものである。ボーリング位置を図2−11に、ボーリング番号を図2−12及び図2−13に示すが、市域中心部特に大通り・本町等には密に分布するものの、南部の矢巾地域や西部および東部の山地一帯にはわずかしかない。また、ボーリングは構造物基盤の調査を目的としているものが主であるため、深くともN値が50に達する深度までしか行われておらず、深部の地盤の状況は把握できない。しかし、市街地や住宅地域を主とした浅部地盤特性の評価には重要な資料となると考えられる。


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