4−3 1994年北海道東方沖地震および三陸はるか沖地震


(1)調査・解析方法

1、北海道東方沖地震
 北海道東方沖地震は1994年10月4日22時23分に発生した北海道東方沖を震源とする地震で、釧路で震度6を記録し北海道で245名の負傷者を数えた。盛岡市での震度は4である。気象庁によると、この地震の震源は北緯43°24’、東経147°54’、震源の深さは約20kmで、マグニチュードは8.1と過去最大級の地震であった。
 この地震の際には、岩手県中部沿岸地震の際に震度が得られなかった区域にも対象を広げること、また、震度の精度を上げることを目的に盛岡市域で高密度震度調査を行った。市域の全域をカバーするため、盛岡市および滝沢村の全小学校を対象として、45校在校生徒分の23,836枚の調査用紙を配布した。しかし、回収数は14,198枚、回収率は60%に留まった。これは、小学校においては同一世帯から複数の生徒が在学していること等が影響したものと考えられる。回答者の所在地が盛岡市域に位置し解析に供しえた区域内回答数は12,447枚で区域内回答率は52%である。
 回答者が位置するメッシュ数は1566であるが、アンケートの回答には個人差が含まれるため、1メッシュでの回答数はできるだけ多きことが望ましい。今回も1メッシュ3枚以上有効な回答が得られているメッシュは信頼に耐えうるものとして検討を行ったが、そのメッシュ数は997である。
2、三陸はるか沖地震
 三陸はるか沖地震は1994年12月28日21時19分に発生した三陸はるか沖を震源とする地震で、八戸で震度6を記録し同市で2名が死亡し、青森県で280余名が負傷した。岩手県内の被害は軽微であったが、盛岡では1987年岩手県中部沿岸地震以来の震度5を記録した。気象庁によると、この地震の震源は北緯40°04’、東経143°07’、震源の深さは約20kmで、マグニチュードは7.5である。なお、1995年1月7日7時37分にはマグニチュード6.9の余震が発生し、八戸・盛岡で震度5を記録している。
 12月28日の本震の際に、盛岡市および滝沢村の全中学校23校と、盛岡市域からの通学者が多い、盛岡第一・盛岡第二・盛岡第三・盛岡第四・盛岡南・盛岡北・不来方・盛岡市立高等学校の8高等学校で、受験時期であることを鑑み1・2年生を対象に調査用紙を配布した。これらの学校を対象としたのは、出来るだけ地震直後の調査が望ましいものの小学校は冬季休校期間が長いこと、および小学校が北海道東方沖地震のアンケートの回収直後であり引き続き多くの労を要請し難かったためである。中学校への配布数は8,205枚、高等学校への配布数は6,160枚、合計14,365枚で、回収数は11,277枚、回収率は79%である。回答者数の所在地が盛岡市域に位置し解析に供しえた区域内回答数は8,428枚で区域内回答率は59%である。回収率が高いにもかかわらず解析に使用できた回答数が少なかったのは、特に高等学校において他地域からの通学者の割合が小中学校に比して多いことによるものと考えられる。回答者が位置するメッシュ数は1,374であるが、アンケートの回答には個人差が含まれるため、1メッシュでの回答数ができるだけ多いことが望ましい。今回も1メッシュ3枚以上有効な回答が得られているメッシュは信頼に耐えうるものとして検討を行ったが、そのメッシュ数は855である。


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